空室の年末年始。これだけはやっておきましょう。
こんにちは。
年末まであと4日になりました。
不動産業者もそろそろ休みに入るところが出てきたところで、
今回はこの時期の空室管理で気をつけておきたいことを書きました。
冬休みには準備が必要です
年末年始、不動産屋さんといえども長期のお休みに入り、
何かあってもすぐに対応することが難しい状況になります。
貸主さん自身もいつも以上に予定が入っていて、
急には身動きが取れないことが多いでしょう。
ですので、この時期は特に気をつけておきたいことが出てきます。
冬休みに起こりがち(?)な問題
さて、この時期に気をつけたいことで特に、
少しの手間で対策しておけることを二つ挙げます。
一つ目は不審者の侵入に備えて戸締りです。
すごく当たり前だと思われるかもしれませんが
実は募集中の部屋の中には玄関ドアのカギを閉めていないで、
いつでも案内ができるようになっているものがあります。
また、水道メーターに隠している場合や、「吊るし」と言って
ドアの内側にひもでカギを吊るしておいて、ドアポストから手を入れると
引っ張り出せるようになっている場合もあります。
もっと色々とあるのですが、このような鍵の在処は、
侵入しようと思う相手方にはバレバレです。
また、カギは事務所で管理していても、
案内の際に閉め忘れていたことに気付かないで、
そのままになっていることもあるかも知れません。
年末年始、管理会社が巡回に来ないことを分かっていて、
寒さをしのぐため空室へ入ろうとする人がいます。
汚されるだけでも大変ですし、火事でも起こされたら最悪です。
最低でも戸締りは確認するようにしましょう。
寒さが原因の問題
そして二つ目は給湯器の凍結予防です。
凍結そのものが問題というよりも、凍結に起因する管の破損が問題となります。
今どきの給湯器には凍結予防の為のヒーターが付いていますので、
居住中のお部屋では特別寒い日でなければ、それほど気にしなくても大丈夫です。
だけど空室の場合は電源が入っていないことが多く
(というか、普通は電気の供給が止まっています。)
水も流さないので凍結に対して対策ができていません。
元栓が閉じていれば給湯器が壊れても水が流れっぱなしにはなりませんが、
どういう訳か元栓が開いていたり、受水槽で受けているタイプで
空室でも元栓を閉じていない場合があります。
そうなると冬休み中、漏水しっぱなしなんていう事にもなりかねません。
そこで、休みに入る前の対策が重要になるのです。
予防で簡単なのは通電することですが、空室の場合は開通の手続きをとるか、
屋外用の延長コードなどで共用部の電源へ繋ぐかするしかないので
コードの準備や、空室分電力会社と契約したり解約したりで大変です。
また、水を流しておくというのも対策にありますが、
開けたら閉めるで何度も行き来しなければなりません。
それに電気同様に水道局の手続きを空室分するのが大変。
そうなると、お金もかからずその場で出来そうなのは、
水抜きによる対策くらい。
水抜きの方法は機器によるところもありますので、
ここでは詳しい方法は解説しません。
また、あまり寒くならないエリアなら、漏水に備えて
元栓だけ閉めておくのもアリだと思います。
(船橋市内の管理で関わった物件では、過去に1物件で1度だけ
古い給湯器で凍結による破損がありました。
滅多になさそうですが、船橋市でも備えはした方が良さそうです。)
給湯器の凍結については給湯器メーカーのホームページに
対策まで親切に分かりやすく掲載されています。
そちらをご覧いただき、必要に応じて対策するようにしてください。
休業期間に緊急対応してくれるのは頼りになるけど...
管理会社の中には問題が起きてから対応するだけの、
後手管理の業者もありますが、問題が起きたら対応するのは当然です。
予防して問題を起こさせない業者が、良い管理会社ではないでしょうか?
問題対応は目立つし多くのエネルギーを使うので仕事してる感じが出ます。
でも平常を保つために、地味にマメな作業を行っていることの方が、
じつは高度な仕事をしていると、私は思います。
ちょっと様子を見に行って、戸締りと元栓を確認するだけですが、
良い管理者であるために、先に少しの手間をかけて置くこと、
心がけて置きたいですね。