不動産用語:テナント

貸店舗・貸事務所の賃貸実務:テナント

「テナント」とは

一般的にビルや施設、土地などの物件を借りている「賃借人」を指します。
商業ビルやショッピングセンター、オフィスビルなどのスペースを借りる店舗や企業が「テナント」となります。
たとえば、レストランや株式会社などです。

テナントは通常、賃貸借契約を結び、家賃を支払う代わりに物件を使用する権利を得ます。
不動産業界では、どのような業態や業種であるかが、物件の収益や価値に大きく影響するため、選定や管理が重要視されています。

「テナント物件」とは

商業施設やオフィスビルの中で、企業や店舗などが賃借して使用することを目的とした事業用物件のことを指します。
たとえば、飲食店、小売店、サービス業などが入居するスペースです。
事業用物件は、オーナーにとって安定的な収益源であると同時に、テナント側にとっても営業拠点や顧客へのアプローチ拠点として重要な役割を果たします。

「テナント契約」とは

テナント(賃借人)がビルや店舗などの物件を借りて使用するために物件オーナー(賃貸人)と締結する事業用賃貸借契約を指します。
契約内容には、賃貸期間や賃料、契約の更新や解約条件、使用目的、物件内の設備の使用条件などが詳しく定められています。

居住用賃貸借契約とは異なり、業種に応じて特別なルールが追加されることがあります。
たとえば、飲食店なら臭いや騒音に関する規定が設けられる場合があります。
テナント契約は借主と貸主の双方にとって安心して契約期間を過ごせるように細かく取り決めがなされるため、不動産業界でも重要視される契約の一つです。