賃貸実務 テナント募集の 内装 について
こんにちは。
最近物件所有者様とお話した際に、気になったことがあったので書いてみました。
物件は内装をリフォームしないと貸せない?
貸して対価をいただくのであれば、綺麗な状態で引き渡すことは当然のように思えます。
居住用や貸事務所なら、新しい生活やお仕事を始めるのに汚れたお部屋では借主さんがガッカリしてしまいますし、そもそも選んでもらえないことになるでしょう。
ですが、貸店舗は違います。
募集したいテナントの業種や業態が決まっている場合は、スタンダードな内装や間取りもあるかも知れませんが、広く募集をかける場合には、借りる方がどんな業種のどんな業態で入居するかは分かりません。
せっかく綺麗に内装を仕上げたのに、イメージと合わないのでやり直すなんてことも起きてしまいます。
もちろん原状回復はされるので、貸主さんが損することは無いのかもしれません。
でも、それってもったいない。
始めから内装がなければ、借主さんが(造る、壊す)だけで済むところが、貸主さん(造る)、借主さん(壊す、造る、壊す、造る)という時間と費用の無駄が発生します。
先に出した居住用や貸事務所と違って、選んでもらいにくくなってしまいますよね。
店舗の募集をかける場合に適した状態とは
店舗で募集をかける場合はどうなっていればいいのか?
ここまでの話だと、内装無し(スケルトン)が良さそうに思えます。
内装無しは原状回復でも揉めることが少なく、退去精算も早くて管理上、悪くありません。
でも、そんな単純ではないのです。
店舗と一言で言っても、大きさも業種も様々です。
事務所のような内装で良いお店なら、内装無しより有りの方が喜ばれます。
また、居抜きや現況貸しも物件の適正や相手によっては有利となります。
難しいですね。
ロケーションである程度傾向がありますので、物件毎にアドバイスさせていただければ一番良いのですが、それではブログ記事にした意味がない。
ですので、あえて言うとすれば「ボード仕上げ空調機有り」辺りが汎用性が高く決まりやすいかと思います。
また、貸店舗と貸事務所の両方で募集しているのであれば、壁紙は交渉に使っても良いのではないでしょうか。
それからもっとも大切なことですが、内装有る無しにかかわらず「汚い」は良いことが何もありません。
窓枠や床、キッチン等に虫が落ちているとそのダメージは計り知れない。
(他社物件を案内する時に遭遇することがありますが、私のダメージも計り知れない。_| ̄|○ )
お客さんのポイントは一気に下がってしまいます。当然ですね。
決まりにくく人の出入りが少ない物件ほど、より決まりにくい状況になっている傾向も感じます。
良い印象を持って貰える様、どうぞ気を付けて下さい。
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